英語力が最も伸びる重要な時期です
幼稚園や小学校低学年から英語を学習しているお子さんは、中学校に入ると勢い良く英語力が伸びていきます。この頃から英文法を理解できるようになるためです。女の子の場合は男の子よりは少し早く、小学校5、6年生から大きく伸び始めます。小学校の中学年くらいまでは、遊びたい盛りの時に無理にたくさん英語を勉強させて嫌いにならないように配慮することが大事です。一方、中学生、高校生は少々負荷がかかっても頑張る時です。中学校に入ってから初めて英語を学習する生徒さんも、始めるのが遅かった、と心配する必要は全くありません。自分の英語力を他人と比較したり、引け目を感じないことが大事です。
受験のためだけでなく、将来のために
日本人はフィリピン人と比べて英語習得能が劣るのでしょうか?いいえ、むしろ勝っていると言えます。中学1年生で初めてアルファベットを学び、たった6年間で一流大学の難しい英語の問題を解けるようになるわけですから。フィリピン人と違うのは、フィリピン人が子どもの頃から英語を二つ目の自分の言葉として学ぶのに対し、日本人は高校や大学受験のために勉強することです。そのため、試験で重用かどうか、が学ぶかどうかの基準で、試験が終わると学習する目的が達成され、英語を学習しなくなってしまうのです。中学から英語の勉強を始めた場合でも、受験のためではなく、二つ目の自分の言葉を習得するため、将来の大きな目標のために英語学習をするようにして下さい。考え方の問題です。
音読練習が結果を左右します
高校受験や大学受験に英語の音読や英語による面接試験はありません。では、音読練習は必要ないのでしょうか?受験勉強のためだけに英語を勉強するのであれば必要ないと言えます。しかし、英語の勉強にかける時間を考えると、それはとてももったいないことです。ある大学で英語を学んでいる1年生にアンケート調査を行ったところ、英語の音読や英会話の勉強を高校時代にしてきた人はたったの18%でした。その大学で教鞭をとっているネイティブの英語の先生によれば、英語を読めてもほぼ話せない学生さんがほとんどだそうです。理由は単純です。声に出して英語を発する練習をしてこなかったからです。野球選手になりたい人がキャッチボールも素振りをしないで、部屋で何年も教則本を読んでいてもできるようにはならないのと同じです。英語が話せるようになるためには、とにかく声に出して英語を勉強することが大事です。
本人の目標に合ったテキストで学びます
ドルチ英会話アカデミーでは小学校6年生頃にLet’s Go! シリーズを使った勉強を終えると、Four Corners(ケンブリッジ大学出版局)へ進みます。時期によっては英検の勉強に集中したり、中学・高校生なら学校の教科書を使って音読中心に勉強をする生徒さんもいます。既に英検準2級~準1級に合格している生徒さんには、少し簡単なニュース記事を使って、レッスンの中で様々なトピックで英語講師とディスカッションをする練習をする場合もあります。英語がより理解できるようになるにつれて、どのような英語を学びたいかも生徒さんによって変わってきます。本人の興味に合わせて英語力を伸ばしていくことが最も効果的な学習と考えています。
早い段階での海外語学研修をお勧めします
将来は日本だけでなくボーダーレスに海外でも仕事がしたいと考えているなら、できるだけ若いうちに海外で(短期)語学研修に参加することをお勧めします。夏休みなどの長期休みを利用した2~4週間くらいの短期語学研修に参加することで、自分の英語がどの程度実践で通用するのか、もっとコミュニケーションが取れるようになるには何が必要かを肌で理解できます。最近は多くの日本の大学で学生向けの英語キャンプや海外インターンシッププログラムを取り入れていますが、単に学生へ英語の勉強を促すことが目的となってしまっています。早い段階で海外語学研修を経験をすれば、高校生のうちに将来自分が海外で活躍しているところをより具体的にイメージできるようになります。大学での4年間はあっという間です。ぜひ、早い段階で海外語学研修に参加し、国際人としてのマインドセットを身に着けることをお勧めします。